●内視鏡は、どのくらいの頻度で受ければいい?
「内視鏡は毎年受けないといけませんか?」
この質問をよく受けます。
結論から言うと、検査の頻度は一律ではありません。
内視鏡の結果や、これまでの病歴、年齢、症状によって適切な間隔は大きく異なります。
▷ 当院の考え方
内視鏡検査は、
患者様一人一人の個別のリスクに応じて検査時期を決定し、
がんを早期に見つけ、予防につなげることが目的です。
そのため当院では、
検査後に次回の目安時期を具体的にご説明し、
無理のない形で継続できる検査計画を大切にしています。
例えばピロリ菌感染歴や胃がん既往などのリスクに応じて、
年1回〜数年ごとの胃カメラのフォローを行っています。
大腸カメラはポリープの個数・性状、症状の有無により
1年〜数年ごとの内視鏡間隔を決めています。
消化器病学会や内視鏡学会が出しているガイドラインでは以下のタイミングでの検査が推奨されます。これから検査を考えている方、いつ検査しようか悩まれている方は是非ご参考ください。

● 胃内視鏡(胃カメラ)の頻度
基本となる考え方
- ピロリ感染の有無
- 萎縮性胃炎の程度
- 胃がん・腺腫の既往
でリスク層別化します。
①ピロリ菌除菌後
🔹 除菌成功後、萎縮あり
- 年1回:推奨(日本消化器内視鏡学会・胃癌学会)
- 理由:
- 除菌後も胃がんリスクはゼロにならない
- 特に萎縮性胃炎がある場合は継続フォローが必要
🔹 除菌後・萎縮軽度〜なし
- 1〜2年に1回でも可
- 症状や年齢、本人希望で調整
②胃がん治療後(内視鏡治療後・手術後)
- 原則:年1回
- 多発胃がん・異時性胃がんのリスクあり
③ピロリ陰性・症状なし
- 定期内視鏡の明確な義務なし
- 症状出現時
- 2〜3年後の経過観察
● 大腸内視鏡の頻度
大腸は「ポリープの数・性状」が軸です
①便潜血陽性・血便あり
- 必ずその年に大腸内視鏡
②ポリープ切除後
🔹 腫瘍性ポリープ(主に腺腫) 1〜2個(小型)
- 1〜3年後
🔹 腫瘍性ポリープ(主に腺腫) 3個以上、または10mm以上、悪性度が高い
- 1年後
- 再発・見落としリスクが高い群
③大腸がん 手術後・内視鏡治療後
- 原則:年1回



