●睡眠時無呼吸症候群(SAS)の簡易検査を始めました
当院では、帝人在宅医療株式会社の「睡眠時無呼吸症候群簡易検査機器自宅配送サービス」を用いて、SASを簡易的に判断する検査を行ないます。
手の指や鼻の下にセンサーをつけて、眠っている間の呼吸と血液中の酸素(濃度)の状況を調べます。痛みはなく、ご自宅でできる検査ですのでご安心ください。
※簡易検査の結果、より詳細な検査が必要となる場合もあります。その場合は検査可能な医療機関を紹介いたします。



睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に無呼吸状態が繰り返される病気です。Sleep Apnea Syndromeの頭文字をとって、「SAS(サス)」とも言われます。
無呼吸によって良質な睡眠を得られず、日中の眠気を引き起こすことや、血液中の酸素不足や二酸化炭素の貯留が繰り返されることで様々な臓器に対し悪影響を及ぼすことがわかっています。
国内の睡眠時無呼吸症候群の潜在患者数は500万⼈以上とも⾔われていますが、治療を受けている⼈は約40万⼈程度に留まっています。
どんな症状が出る?
いつも疲れが取れない、日中に集中が続かない、抗いがたい眠気に襲われる、家族から「息が止まってたよ」などといわれることがある、朝の血圧がなかなか下がらない。
こんな症状があったら、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群はどうして問題?
睡眠時無呼吸症候群の影響は1)日常生活、2)合併疾患の2つの問題があります。
1) 日常生活
日中の眠気のため、仕事に集中することができなく、居眠りや遅刻などで業務にも支障をきたすことがあります。
特に危険なのは自動車などの運転です。睡眠時無呼吸症候群の患者さんでは交通事故を起こす危険性が著しく高くなります。
これまでにも運転中の事故、あるいは鉄道のオーバーランなどで睡眠時無呼吸症候群の関与が判明した事例があり、この病気は安全性の確保に大きな支障をきたします。

2) 合併疾患
睡眠時無呼吸症候群の患者さんでは、心筋梗塞や脳卒中を発症する確率が高いことがわかってきています。それだけでなく、そのほかにも高血圧の治療抵抗性や糖尿病との悪化にも関与します。
そのため、この病気を治療しないでいると突然死を起こしやすくなるとさえ言われています。そのため、早期の診断と積極的な治療が必要です。

治療は?
睡眠時無呼吸症候群の代表的な治療法にはCPAP療法、マウスピースなどがあります。
治療の内容はSASの重症度によって決まります。

CPAP療法
睡眠時に鼻に装着したマスクとエアチューブで上気道に空気を送り続けることで、気道を開いたままにしておく装置を使う治療法です。装置は医療機関からレンタルして使用するのが一般的です。中等~重症例で適応があります。

マウスピース
かみ合わせることで下あごを前方に固定するマウスピースを着用し、狭くなった上気道を広げ、いびきや無呼吸を抑制します。歯科に依頼、オーダーメイドで作成し(保険適応あり)、就寝時に装着して寝ます。軽症~中等症までで効果があります。


お問合せ・お申し込みは TEL:0284-70-7177までお電話ください。


