●そのお腹の不調、アレルギーかも!?「好酸球性消化管疾患」

「おなか」のお話―漆原史彦医師より―
花粉症で多くの方に来院頂いております。花粉アレルギーによる咳や鼻水、頭痛が主です。
アレルギーは好酸球という血球が炎症を起こすことで症状が出ます。
それは鼻や喉に限ったことではありません。
食道や胃腸でもアレルギーが存在し、そういった病気を「好酸球性消化管疾患」といいます。炎症が起こる部位によって主に好酸球性食道炎と好酸球性胃腸炎に分かれます。
どちらも小児から成人まで幅広い年齢層で発症し、背景に気管支喘息やアトピー、花粉症などのアレルギー疾患を持っている方が多いとされています。
好酸球性食道炎と好酸球性胃腸炎では症状が違ってきます。好酸球性食道炎の小児では哺乳が上手にできない、嘔吐、腹痛などが主な症状です。大人になると食べ物が飲み込みにくい症状が主になります。好酸球性胃腸炎では腹痛、嘔吐、下痢が主です。
原因物質(アレルゲン)が分かれば、それを除いた食事療法が有効なことがあります。
原因が分からない場合はステロイドや免疫抑制剤も含めた内服薬の治療が必要になります。
アレルギー体質で腹痛や吐き気に悩んでいる方は「好酸球性消化管疾患」かもしれません。
一度内科・消化器内科専門医での専門的な検査をご検討ください。
お問合せ・お申し込みは TEL:0284-70-7177までお電話ください。


